禁止改訂について

禁止のアナウンスがでて一日経ちましたが、未だにあちこちで様々な声が上がっていますね。

エネルギーばかりの環境に辟易していた人たちからは賛同の声もありますが、長くプレイしている人ほど今回の禁止に関して疑問の声を上げているように思います。
それは『禁止カード』というものに対する意識の違いがあるのでは無いでしょうか。

よく比較対象としてあげられるのが国内最大TCGである遊戯王OCG。
これと比較した場合、以下のようになります。

遊戯王OCG
・ローテーションが無くカードプールが膨大なので禁止カードで調整を行う

MTGスタンダード
・禁止カードは不良品であり出したくないので、ローテーション制度を取り入れてカードプールに制限を設け調整を行う

よく「禁止を連発する遊戯王よりはマシ」なんて声を聞きますが、調整方法がそもそも異なるのですから禁止カードが出るのは当然です。
MTGにおいてもモダンやレガシー環境で禁止が出ることを批判する声は殆どありません。

つまり、スタンダード環境で禁止カードを頻繁に出すということは、遊戯王やモダンやレガシーにおいて”ローテーションが行われる”ことと近しい意味を持っているんです。
こう説明すれば、スタンダード環境で大量の禁止カードが出ることが、如何に批判されるべきことなのか伝わるのではないでしょうか。

特にエネルギーデッキに対して『エネルギーに触れるカード』を求める声はカラデシュ発売当時から言われていましたし、素人の目にも分かる設計ミスが今の事態を招いていると言えるでしょう。

増して今回の禁止は、今までのように『極端にカードパワーの高いカード』や『不快感を生むカード』ではなく、ただ単に『勝率、使用率が50%を超えているデッキを弱体化させるための禁止』であり従来の方向性からも大きく逸脱しています。
このような基準で禁止カードを出していては、トップメタデッキは常に禁止の恐怖に怯える必要が出てきてしまう訳です。

このような禁止措置を講じるのであれば、ローテーションという名目の下、何百枚もの禁止カードを生むことを容認する理由が無くなってしまうのではないでしょうか。