先日の大分レガシーで使用したデッキについて、久しぶりに所感でもまとめてみましょう。
まずはデッキリストです。
【グリセルピットサイクル】

4:《グリセルブランド》
1:《スカージの使い魔》
1:《毅然たる大天使》
1:《引き裂かれし永劫、エムラクール》

4:《暗黒の儀式》
4:《思考囲い》
2:《陰謀団式療法》
4:《集団的蛮行》
4:《暴露》
4:《納墓》
2:《再活性》
4:《浅すぎる墓穴》
2:《動く死体》
1:《御霊の復讐》
1:《信者の確信》
1:《不気味な教示者》
1:《金属モックス》
4:《水蓮の花びら》

15:《沼》

・サイドボード
3:《厳かなモノリス》
2:《Lake of the Dead》
1:《沼》
3:《墓所のタイタン》
2:《精霊龍、ウギン》
2:《漸増爆弾》
1:《外科的摘出》
1:《根絶》


1.【グリセルピットサイクル】を選んだ理由

まずはデッキ選択について。
①全体除去からの立て直しが困難。
②釣り上げに成功しても、ライフを削り切る前にコンボなどで負けるケースがある。


普段使用していた【黒単リアニメイト】ではなくコンボ重視のデッキに変更した理由は上記した2つです。
しかし、同じようなコンセプトのデッキに【グリセルシュート】や【Tin Fins】があります。
いずれも《グリセルブランド》を釣り上げ、ライフをドローに変換し、そのターン中に勝利へ繋げるというデッキですが、コンボ達成への経路や最終的な勝ち手段で色の組み合わせなどが変わってきます。
以前に黒赤でコンボスピードに特化したタイプの【グリセルシュート】も使用していましたが、どうにも馴染まずに断念しました。

では、どうして【グリセルピットサイクル】を使うことにしたのか。
それはリアニメイトデッキで【黒単リアニメイト】を好んで使用している理由と同じで、"大量のハンデス呪文を採用出来る"ことです。

特に《集団的蛮行》はコンボスピード特化のデッキで使用するには重たいのですが、手札にきた《グリセルブランド》を確実に墓地へ送りつつ相手のカウンターを消費させる非常に優秀なカードです。これを使用できるというのは強みと言って良いでしょう。

先手1ターンキルも狙えつつ、ハンデスでお茶を濁しつつ手札を整える戦法もとれる。
これが【グリセルピットサイクル】を選んだ理由です。

2.《コーリスの子》と《毅然たる大天使》

一般的な【グリセルシュート】や最近の【黒赤リアニメイト】ではライフ回復の手段として《コーリスの子》が採用されていますが、【グリセルピットサイクル】では《毅然たる大天使》が採用されていました。
デッキの作成者様がどのような意図で《毅然たる大天使》を選んだのかは不明ですが、自分なりの採用理由は"ライフが減らされていても機能する"という点です。
《コーリスの子》の方が軽量ですし、生贄に捧げるので繰り返し利用も容易です。
しかし"そのターンに失ったライフを回復する"という能力の都合上、コンボ開始よりも前にライフを削られていると回復が難しいんです。

【黒赤リアニメイト】などの場合は意地でも1ターン目、2ターン目にコンボを仕掛けるデッキですから、それまでにライフが大幅に削られていることはまずありません。故に《コーリスの子》の方が良いのです。
しかし、【グリセルピットサイクル】の場合は先に記述した通り、ハンデス呪文を用いて速度を落とすこともあり得ます。その間に《秘密を掘り下げる者》あたりにライフを削られることも結構あります。
そんな時、《コーリスの子》ではコンボを望めませんが《毅然たる大天使》であればコンボに繋がる可能性がある。これが自分なりの採用理由です。

一方、《毅然たる大天使》を繰り返し利用するには戦場から墓地へ送るギミックが必要となり、《陰謀団式療法》を数枚入れることになったのですが……正直、これが使いづらいです。

3.サイドボードプラン

『ゼンディカーの夜明け』より黒にも待望の"対象を指定するエンチャント破壊"カード《大群への給餌》が登場しました。これにより黒単色でも《虚空の力線》を乗り越えることが可能になったのですが、今回はアグレッシブサイドボードにしました。
《厳かなモノリス》、《Lake of the Dead》のマナ加速から《墓所のタイタン》、《グリセルブランド》、《精霊龍、ウギン》に繋げて押し切るプランです。

今まで墓地対策は"される側"であり"する側"では無かったのですが、やはりドレッジなどを見ると《虚空の力線》が欲しくなります。
力線を採用するのであれば、《Helm of Obedience》を採用するのもマナ加速路線とかみ合いますし、1枚差しでも《不気味な教示者》でサーチ可能な点も有用に思えます。

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